古図や劣化の激しい図面などをデジタルカメラで撮影し、イーバードシステムにより画像補正をすることで、正確な復元を行うことが可能になりました。デジタルカメラを利用することにより、貴重な資料をスキャニング機などに通さずに電子化が行えるため、作業中の資料破損などの危険性を大幅に削減することが可能になります。
単にデジタルカメラで作成した図面では、レンズの歪みや撮影方向の影響を受けるため、そのまま印刷して元の図面と重ね合わせても、全く合いません。その画像に対し、正確な画像データを作成するための画像補正を行うシステムです。
- デジタルカメラを用意します。
- 図面を撮影します。撮影可能な範囲は、20cm四方になります。それより大きな場合は、数回に分けて撮影します。
- 撮影した画像データを作業用パソコンに転送して画像補正を行います。補正後に画像を結合して、1枚の図面データを作成します。
図面をカメラで撮影した画像は、カメラの性質上どうしても画像の中心から離れるほど歪みが生じてしまいます。
そこで、各種パラメーターを測定し、システム上で歪みを補正します。
歪み補正により、線であれば元の資料と比べて、0.2mm以内の誤差に補正することが可能です。