イーバードシステム

古図の正確な復元を、「デジカメ」で。

  • 特許第3981644号

古図や劣化の激しい図面などをデジタルカメラで撮影し、イーバードシステムにより画像補正をすることで、正確な復元を行うことが可能になりました。

デジタルカメラを利用することにより、貴重な資料をスキャニング機などに通さずに電子化が行えるため、作業中の資料破損などの危険性を大幅に削減することが可能になります。

イーバードシステムとは?

単にデジタルカメラで作成した図面では、レンズの歪みや撮影方向の影響を受けるため、そのまま印刷して元の図面と重ね合わせても、全く合いません。
その画像に対し、正確な画像データを作成するための画像補正を行うシステムです。

イーバードシステムの作業手順

1.複写の準備

デジタルカメラを用意します。

2.複写の実行

図面を撮影します。撮影可能な範囲は、40cm四方になります。それより大きな場合は、数回に分けて撮影します。

3.デジタル化

撮影した画像データを作業用パソコンに転送して画像補正を行います。補正後に画像を結合して、1枚の図面データを作成します。

歪みのない画像を作成できます

図面をカメラで撮影した画像は、カメラの性質上どうしても画像の中心から離れるほど歪みが生じてしまいます。
そこで、各種パラメーターを測定し、システム上で歪みを補正します。
歪み補正により、線であれば元の資料と比べて、0.2mm以内の誤差に補正することが可能です。

古書・古文書複本サービス

大切な古文書や公文書の複本を作りませんか?

本サービスは、愛媛県建設産業経営革新等助成事業支援を受けた事業で、新たに特許取得(第4301526号)の技術を含むもので、弊社特許製品であるイーバードシステム(第3981644号)を応用し複本技術を確立しました。

古書では袋綴じしたものが1ページとなるため、そのままイメージスキャナで電子データとした場合では、見開きでイメージ化され、本来のページ附番と整合しないことになります。
また、本の厚さにより変化しますが中央には影が出ることになります。

複本技術とは、多くの古書に見られる糸綴じを解体せず実現するもので、右側・左側を別々に電子化を行い、本来の1ページに電子復刻します。
このため、中央の影はほとんどなく綴じた付近の文字まで忠実に再現できます。

裏写りも袋綴じページについては回避策を設けております。さらに、お客様のご要望によっては、欠損・虫食いなどの電子補修も行います

作業工程